心の力が大切
しかし、体調を崩す幼児は、あいかわらず多いようです。よく食べて、休息をしっかりとり、規則正しい生活を送ることが大切ではないでしょうか。
今、幼児たちは、毎日体操をしています。
私も時間のある限り、いろいろな教室をのぞいたり、年長児の体操には必ず参加するようにしています。
その中で、心の成長を感じる場面に出くわしました。
「壁倒立」の練習をしていた時でした。
順番待ちをしていたある幼児(Aくん)は、一所懸命頑張って練習している友達に、
「がんばれ、がんばれよ。」
と、みんなに心から声援を送り続けていました。
そのことに対して、私は嬉しくなりました。
しかし、それだけではなかったのです。
一生懸命、壁倒立をしようとしているのですが、なかなかできない幼児がいました。
何度やろうとしてもできない幼児を見て、何人かの幼児が笑っていました。
すると、Aくんは
「一生懸命やりよんのに、笑ったらいかんやろうが」
と笑っていた幼児に対して注意しました。
「幼児たちに気づいてほしい」
と、常々思っています。
しかし、保育者が先に注意してしまうことが多くなってしまいます。
相手のことを考える気持ち、今、どうすべきなのかという思いが育ってきていることに、涙が出るくらい嬉しくなりました。
そのクラスの幼児は、声援のおかげもあり、頑張ろうとしている意欲が感じられ、できなかった幼児も、できるようになった幼児が多かったです。
(こもど7月号のあいさつにも同様の内容を書いています)
勉強ができるようになること、いろいろな運動が得意になることも大切です。
しかし、今、いろいろな事件が起こっている、要因の一つは「心が成長していないこと」にあるのではないかと思います。
幼児期に何よりも大切なのは、『心の力』だと改めて感じました。
やさしいこころ
ともだちにやさしくすること
ひとのいやがることはしないこと
ありがとうのきもちをわすれないこと
年長児が、朝顔の生長日記をつけていました。
「こんなに、大きくなった」
と、とても嬉しそうにしていました。
どんな花が咲くのか、とても楽しみですね。
年少児は、担任の先生に、牛乳パックの廃材を使って、『カエル』を作ってもらって遊んでいました。
『カエル』が跳び上がるためなのか、幼児たちも一緒にジャンプしていました。
(幼児の方が、先にジャンプしています。)